SCHOOL
指導方針
”その道に入らんと思う心こそ、我身ながらの師匠なりけれ”
”ならひつつ、見てこそ習へ習はずに、良し悪しいふは愚かなりけり”
”こころざし深き人には幾たびもあはれみ深く奥ぞ教ふる”
”規矩作法守りつくして破るとも離るるとても本を忘るな”
ー利休百首よりー
茶道は日本文化の集合体と云われます。
床に掛けられたお軸の書に触れ、言葉を味わい、花を愛で、季節の菓子を頂き抹茶を味わう。
畳に座り、点前作法の所作を繰り返し習いながら、作法の習得のみでなく、主客の会話を楽しみ、釜音、茶筅の音や、水音に心洗われる。
射し込む陽の光、変化する炭の風情に移ろいゆく時を教わる。
昨今、季節を感じられない程忙しくあわただしい日常の中で、少しの時間でも静かな空間に座する事を大切に、点てられる一服のお茶に感謝し、お互いが様々に習得できるひと時でありたいと思います。
「ヴァイオリン・ピアノ&お茶のHarmony」10周年記念茶会を終えて
遠くより訪ひくる友を待つ 宵の夢は楽きことのみにして(益田鈍翁)
茶の道はたどるも広し武蔵野の 月のすむなる奥ぞゆかしき(六閑斎)
今年の夏はとても暑かった!「体温を超える気温との闘い」と連日テレビで報道された。
そして、拙私どももあつかった!
席披き10周年を迎え「ヴァイオリン・ピアノとお茶のハーモニー」と題してクラシックサロンコンサートとお茶のコラボ茶会を開催した。 ヴァイオリニストの Lina・M さん。ピアニストの Takahumi・O さん。これまでにリハーサルも含め数回拙茶室空間で演奏してくださった。その美しい音色は何度聞いても感涙してしまう。 コンサート大ホールでも小ホールでもない、サロンといえるかどうか・・ “茶室”という和の空間で聴くクラシック。心地よく奏でられるストラディヴァリウスと優しいタッチで響くピアノ。演奏者の息使いや、聞く者の心の内まで伝わってしまいそう。 織りなされる調べを皆と共有する、そんな空間に座すひと時は拙私にとっては、琴線に触れる無上のひとときである。
茶道とクラシック音楽の共存・・違和感を持たれるかもしれない。
今回は二つをテーマに考えた。一つは水、もう一つは年代。
Lina さんの御使用されるストラディヴァリウスは 1717 年製とのこと。
同じころの歴代お家元は、六代/六閑斎(1694~1726)、七代/竺叟(1709~1733)八代/一燈(1719~1771)。江戸期。
音楽家ではヴィヴァルデイ(1678~1741)やバッハ(1685~1750)のバロック期。
モーツアルト(1756~1791)ベートーベン(1770~1827)古典派へと続く。
お水も冒険!遠路到来願った。
京都奥北部、雲が畑に位置する岩屋山志明院のご住職さまに鴨川の源流のお水を厚かましくお願いしてお送り頂いた。志明院は昨年NHKスペシャルで水の守人「京都鴨川の源流めぐる生命の物語」と題して放映された。
650 年役行者の草創。平安の世、弘法大師が再興。皇室では鴨川の水源地である岩屋の湧水を重視され、水神を祀り清浄な鴨川の御用水を祈願されたと(志明院略記) “飛龍の滝” 歌舞伎の「鳴滝」、もののけ姫のモデルにも。オオサンショウウオも住むという綺麗な水。ご住職さまは水が濁らないよう毎日杉木立などを取り除き、森を管理されていらっしゃるそう。
ネット検索にて、鴨川は 794 年桓武天皇による平安遷都以来、四神相応の「東の青龍」にあたる清なる重要な川として尊ばれた。朝廷は、鴨川の治水を非常に重要視されていたと。
大河「光る君へ」でも6月頃、鴨川氾濫シーンが描かれ、興味深く拝見した。
今年 6 月 30 日、予てより訪ねたいと願っていた上賀茂神社の「夏越の大祓」の神事に初めて参拝させて頂いた。上賀茂神社に流れる“ならの小川”は鴨川の支流。「風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける」と謡われて、篝火が灯されたこの清流へ橋 殿から神職さまによって人形流しがなされ半年間の穢れを払い清められる。かつて神職さまは社家町へ水を取り込み、禊に供されていたそう。
この鴨川の源流のお水を使用して、一服のお茶を有難く点てさせて頂いた。とても美味しかった。
さらにも一つ。拙席披きの時から温かくご教導賜る一休寺ご住職さまに、寺伝の御手作り一休寺納豆をお願いしてお送り頂いた。昨年 NHK 番組「小雪と発酵ばあさん(じいさん)」でも放映された。一休さん在世の室町時代の製法をそのまま現代まで伝える。応仁の乱で人々が苦しんでいた時、植物性蛋白質の大豆を保存食として地域の人へ伝えたそう。
これまでご縁を頂戴した先生、皆様へ感謝を込めて、この度記念茶会を計画させて頂いた。お陰様で何とか無事に終えられた。移ろう夏、片付けと共に静かに時を振り返る。
ご来庵下さいました皆様、厳しい暑さのなか拙茶会へお運び下さり、行き届かない数々を温かくお目こぼし賜り、共に音楽と一服のお茶のひとときを過ごすことができました。大変嬉しく心より厚く御礼申し上げます。
この度の拙茶会の実現にご尽力下さった Michi・H さん、N さん、ご縁をお導き下さったSoko・G 先生、Sogyoku・U さん、いつも畏れ多いながら有難くご教導賜っている一休寺 和尚様、元裏千家 K 先生、お水の手数を快くお許し下さった志明院ご住職様、淡交社 A さま、一心にお手伝い下さった生徒さん、拙家族、
そして何より、素晴らしい素敵な演奏を聞かせて下さった Lina・M さん、Takahumi・O さん、心より感謝申し上げます。有難う存じます。
「清流無間断 碧樹不曾凋 ヘキジュカツテシボマズ」 これからも精進を重ね、年輪を刻めますよう。
今後ともにご教導賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。宗深拝
2024 年葉月吉日
練習カリキュラム(2024年 4月~12月)
ちちははがために もろひとのために
(御足跡作る 石の響きが天に届き 地を揺らせよ その功徳が父母や衆生に及ぶように)
(観佛三昧海経)
2)みそちあまり ふたつのかたち やそくさと そたれるひとの
ふみしあとどころ まれにもあるかも
(三十二相八十種好の美相が備わっている釈尊の お踏みになった足跡は稀であり尊いものである)
(阿含経第一)
4)このみあと やよろずひかりを はなちいたし もろもろすくひ
わたしたまはな すくひたまはな
(この佛足跡から 八万の光明を放ち出だして 迷いの衆生を救い 悟りの彼岸へ至らし給え)
(観佛三昧海経)
17)おほみあとを みにくるひとの いにしかた ちよのつみさへ
ほろぶとぞいふ のぞくとぞきく
(仏足跡を拝みにくる人は 過去の長い間の罪までも消滅するという)
(観佛三昧海経)
18)ひとのみは えがたくあれば のりのたの よすがとなれり
つとめもろもろ すすめもろもろ
(人間として生まれてくることは有難い事だ だから法のための縁となりなさい つとめなさい 励みなさい)
(法華経)
佛足蹟歌(解) 秀胤長老
若き頃、仏像との出会いを楽しみに京都、奈良に出かけた。その中で足裏に丸い車輪のようなものが刻まれた、古ぼけた大きな石が目に留まった。「これは何?」「お釈迦さまそのものを表したもの」「ふーーん」と何となく過ぎ去った。
仏教辞典に、『釈迦の造形化は紀元前2世紀頃インドで、仏塔の塔門や欄楯の表面に仏伝を浮彫で表現する事から始まった。しかし初期の段階では人間の姿に表される事無く、釈迦の足跡を表す「仏足石」や「菩提樹」「法輪」を仏陀そのものとして崇拝された(無仏の時代)。釈迦が仏像として表現されるのは紀元1世紀後半、当時東西文化の交流地として栄えたガンダーラ地方およびマトラー地方においてである。』とある。 奈良薬師寺の仏足石は天平勝宝5年(753年)日本最古、歌碑(歌の作者、制作年代は定まらず)も伝わり、共に国宝に指定されている(日経新聞より)
お写経のご縁で、薬師寺の長老様に佛足蹟歌の一端をご教示賜り、初めてその御歌に触れた。五七五七七の短歌形式の下に七字が加わる仏足石歌体。歌碑に21首の歌が万葉仮名で記されている。「万葉集の原本は存在せず現存しているものは写本。仏足石歌碑は当時の紛れもないオリジナル」と(日経新聞より) 仏陀入滅後、舎利塔に遺骨が納められ尊崇された。その後500年ほどの間釈迦像は作られなかった。かつて崇高な神々を形で現すことは恐れ多い事であったと。
佛足蹟歌碑に刻まれた、遥か遠い民の厚き信仰と祈りは如何ばかりであろう。今もこれからも悠久に世の安寧を願う思いは変わらない。
2023年(令和5年)4月21~25日、コロナで延期された薬師寺東塔落慶法要が厳修された。とても多くの参列者に混じり、有難く参拝が叶った。
2024年、本年は拙茶室披き10周年になる。これまで様々にご教導賜り、お陰様で拙いながら歩んでこられた。心より深謝申し上げている。
この度、有難くお力添え賜り、拙庵当初からの願いの一つだったお茶と音楽のコラボレーション「ヴァイオリン・ピアノ&お茶のハーモニー」と題したサロンコンサートを企画させて頂いている。
「和」は今年のお題である。拙会社名“Waqua”は、聖徳太子「和を以て貴しと為す」を基として“清き水が和する”という思いを込めた名前である。
月刊誌淡交の巻頭にある坐忘斎お家元のお言葉に、『「和む」ためには、まず自分自身の心を揉みほぐし、柔軟になること。』そして『目の前の相手に対して一歩踏み出し、近寄ろうとすることで相手も一歩踏み出し、互いの距離感が縮まっていく過程で和む心が生まれ、相手を敬う心へと繋がっていく。』とご教示賜っている。拙心に一歩前に踏み出す勇気を頂いた。大切にしたいと思う。
「茶の道は心に伝へ目に伝へ耳に伝へて一筆も無し」(千宗旦)
心に共鳴する音楽とお茶、一盌に感謝を込めて。
素敵なハーモニーが奏でられますように。
《2024年4月》
木曜/ 11日 25日
土曜/ 13日 20日
茶室ご使用予定/ 7日 22日
《2024年5月》
木曜/ 9日 23日
土曜/ 11日 25日
茶室ご使用予定/ 6日 12日 19日
《2024年6月》
木曜/ 6日 20日
土曜/ 8日 22日
茶室ご使用予定/ 2日 23日
《2024年7月》
木曜/ 4日 11日(リハーサル稽古)
土曜/ 13日(リハーサル稽古)
18日/ヴァイオリン・ピアノリハーサル
妙深庵10周年記念/ 20日(土)21日(日)
「ヴァイオリン・ピアノ&お茶のハーモニー」サロンコンサート
茶室ご使用予定/ 7日
《2024年8月》
木曜/ 1日 29日
土曜/ 3日 31日
茶室ご使用予定/ 4日 25日
《2024年9月》
木曜/ 12日 26日
土曜/ 14日 28日
茶室ご使用予定/ 1日 17日
《2024年10月》
木曜/ 3日 17日
土曜/ 5日 19日
特別稽古/ 12日 行之行台子 大円草
特別稽古/ 26日 行之行台子 大円真
茶室ご使用予定/ 8日 13日 27日
《2024年11月》
炉開き/ 2日 3日(茶事勉強会予定)
木曜/ 14日 28日
土曜/ 16日 30日
茶室ご使用予定/ 8日 9日 10日 17日 24日
《2024年12月》
木曜/ 12日 19日
土曜/ 14日 21日
茶室ご使用予定/ 1日 22日
2023年11月~2023年3月 終了致しました。
《2023年11月》
木曜/ 9日 16日 30日
土曜/ 11日 18日
茶室ご使用/ 5日 25日 26日
《2023年12月》
木曜/ 14日
土曜/ 2日 16日
茶室ご使用/ 3日 9日
《2024年1月》
妙深庵 初点会 14日
木曜/ 25日
土曜/ 27日
茶室ご使用/ 6日 7日 8日 21日
《2024年2月》
木曜/ 1日 22日
土曜/ 10日 24日
茶室ご使用/ 4日 6日 17日 18日 25日
《2024年3月》
木曜/ 7日 14日 28日(特別稽古 行之行台子)
土曜/ 9日 16日 30日(特別稽古 行之行・真之行台子)
茶室ご使用/ 3日 17日 20日 21日 22日 23日 24日
2023年6月~2024年10月 終了致しました。
《2023年6月》
木曜/ 8日 22日
土曜/ 10日 24日
30日(特別稽古 真之行台子)
茶室ご使用/ 4日 18日
《2023年7月》
木曜/ 6日 20日
土曜/ 8日 22日
茶室ご使用/ 2日 23日 29日
《2023年8月》
自由参加(灰形 茶箱) 3日(木) 5日(土)
茶室ご使用/ 6日 18日 19日 19日 20日 27日
《2023年9月》
木曜/ 8/31日 7日 28日
土曜/ 2日 16日 30日
茶室ご使用/ 3日
《2023年10月》
木曜/ 12日 26日(茶事準備)
土曜/ 14日
炉開き茶事勉強会 28日 29日
茶室ご使用/ 1日 15日 19日 20日 21日 22日
練習カリキュラム(2023年 1月~5月)
花の清きを入れ、 心の清きを楽しむ
川上不白師 花四清同
奉請弥陀如来 入道場 散華楽
(請し奉る、弥陀如来、道場に入りたまえ、散華楽)
奉請釈迦如来 入道場 散華楽
(請し奉る、釈迦如来、道場に入りたまえ、散華楽)
奉請十方如来 入道場 散華楽
(請し奉る、十方如来、道場に入りたまえ、散華楽) 三奉請
法要、勤行に際し、諸仏をこの道場に招きいれるための偈文の一つ
ごーおーん ごーおーん
茶事において、中立して腰掛待合にて聴く銅鑼の音が味わい深い。
除夜の鐘のごとく、心の塵が払われるように体に響く。
フト、法衣を身に纏った僧侶が、荘厳された内陣へ厳かに入道する姿が脳裏に浮かぶ。
銅鑼の音に心洗われ、蹲で手を清めて、慎み深く躙り口を入ると、床に座す、きりりと瑞々しい花と対面する。その清き美しさは心を和ませ、力を与えてくれる。
コロナが蔓延してもう3年。昨年は少しずつ通常を取り戻し、茶会も工夫の中に行われるようになってきた。
そんな中、拙茶室にてサロンコンサートの場としてご活用下さるという嬉しい機会を賜った。限られた人数の中で、演奏者と聴く者との身近な距離感。ソリストの息遣いや繊細な音色、迫力が間近に感じられ、涙がこぼれるほど美しい音との出会いであった。
厳かに輝く内陣に満つ読経、ホールに共鳴する豊かな音色、そして茶室の澱みのない移ろい。それは言葉に尽くせぬ、感動を与えてくれる。
無心が醸し出す美の世界であろうか、目に見えない研ぎ澄まされた空気の波が心を洗い清めてくれるのか。
「日々是新」、月刊誌“淡交”新年号の千宗室お家元の巻頭言にある。
過ぎ去った日々に敬意を。良かったと思える一日であっても嫌な思いをした一日であっても「昨日」という過去の積み重ねがあるから「今日」があり、「明日」へと踏み出せる。
「過ぎ行く過去に敬意を払えるよう今を生きる」・・難しい課題だけれど、そう思うと、より「今」を大切に、そして新たな「今」は前向きな「今」に思える。
癸卯年。皆の佳き日を心より念ずる。
《2023年1月》
1月15日(日) 初点会
木曜/ 26日
土曜/ 28日
茶室ご使用/ 7日、8日、20日、21日、22日、29日
《2023年2月》
木曜/ 2日 16日
土曜/ 4日 18日
茶室ご使用予定/ 5日(日) 21日(火)
《2023年3月》
木曜/ 2日 6日 30日
土曜/ 4日 8日 4月1日
茶室ご使用予定/ 5日(日)、19日(日)、26日(日)
《2023年4月》※ゴールデンウイークを鑑み木土各どちらか1日
木曜/ 13日 ※20日 ※27日
土曜/ 15日 ※22日 ※29日
茶室ご使用予定/ 11日(火)
《2023年5月》
木曜/ 11日 25日
土曜/ 13日 27日
茶室ご使用予定/ 7日(日)
2022年5月~12月 終了致しました。
《2022年5月》
木曜/ 12日 26日
土曜/ 14日 28日
茶室ご使用/ 8日 17日 25日
《2022年6月》
木曜/ 9日 16日 23日(花月、大円草)
土曜/ 11日 18日 25日(花月、大円草)
茶室ご使用/ 5日 15日 26日
《2022年7月》
木曜/ 7日 21日 両日中止
土曜/ 9日 23日 両日中止
茶室ご使用/ 3日 25日
《2022年8月》
自由参加にて灰形、茶箱
木曜/ 4日
土曜/ 6日
浴衣茶会/ 25日(木) 27日(土)
茶室ご使用/ 7日 31日
《2022年9月》
木曜/ 8日 15日 22日(行之行台子)
土曜/ 10日 17日 24日(行之行台子)
茶室ご使用/ 4日 26日
《2022年10月》
木曜/ 6日 20日
土曜/ 8日 22日
茶室ご使用/ 2日 15日 16日 23日 30日
《2022年11月》
3日炉開き(お懐石のいただき方の練習会)
木曜/ 10日 24日
土曜/ 12日 26日
茶室ご使用/ 6日 13日呈茶 19日 20日
《2022年12月》
木曜/ 8日 15日
土曜/ 10日 17日
茶室ご使用/ 3日 4日 5日 6日 11日 23日 28日
練習カリキュラム(2022年 1月~4月)
茶の湯には固有の道具があります。・・・略・・・
茶には点前という型があります。点前座に坐り、いずまいを正し、心を一つに集中させ、雑念を払い、一定のルールに従って茶を点てる所作の事です。動きと呼吸を調和させながら完成される所作は、小さなしぐさにもそれぞれに意味を持ち、細かな部分まで意識して行うことで、ひとつの型を作っています。
道具の型や点前という型。それぞれが一点の非の打ちどころもないものであっても、それらはひとつの型に過ぎません。ひとつひとつの型が調和を取り、目立つことなく一体となりひとつの流れに変わって、心が躍動する時、はじめて茶の本来の「かたち」が生まれるのではないでしょうか。
監修・千登三子師 文・倉斗宗覚師
昨年末、「茶の湯閑話」という濱本宗俊師の随筆集が淡交社より出版された。現新刊は昭和44年(1969年)から50年にかけて月刊茶道誌「淡交」に寄稿され、同56年(1981年)に刊行された「滴水庵茶の湯閑話」を復刻するもの・・とある。本の帯封に「昭和の激動期、裏千家を支えた今日庵業躰・・」と記されている。女性で業躰を勤められたただお一人の方としてその尊さは聞き及んでいる。今の時代なら研究会でご教導賜る事もできただろうけれど、叶わない。淡々斎宗匠の頃の裏千家教本の文は濱本宗俊と記されている。現教本と合わせ、この古い教本を手にするたび、根底にある茶道の精神性を本の中から感じ学ぶことが出来て、今は大変貴重な有難い教本である。
「点前に血が通う」かつて大宗匠のお言葉を業躰先生より賜った事を思い出す。茶事茶会に招かれた客は、亭主の清き点前で一服頂けることは大変に有難く嬉しい。それは台所で気軽に点てられ喫する一服とは一線を画す。亭主は客を招きもてなすために大変な準備をする。招かれた客は、一歩一歩露地を歩き、心の塵を払い、蹲で手を清め、茶室に坐す。心滲み出る亭主の姿を敬い相和し、語らう一会は筆舌に尽くせぬと思う。
おぼつかない我が学びに、これまでお家元の御著書、教本や業躰先生、御講師の先生方のいにしえの言葉やお姿が、折々に気付きを与えてくれた。
この随筆集の冒頭に大宗匠のお言葉がある。「どこか筋骨が通った明治生まれの頑固さで、決して筋を枉げない人柄に触れるごとに、老人という存在が後に続く者にとって必要である事を強く感じます。」
この随筆集は拙私にとって待望の書、かつ淡交社の講座でこの御本を紐解いて下さると聞いて、大変楽しみにさせて頂いている。
壬寅年、今年もスタートした。清めの帛紗を腰に付け、清めの点前所作を習う。皆と共に持てる稽古精進の時。感謝して臨みたい。
2022年1月 終了致しました。
15日 初点会
20日(木) 22日(土)
茶室ご使用/ 8日、9日
《2022年2月》大炉予定(小習い以上のご希望の方)
木曜/ 3日 17日
土曜/ 5日 19日
茶室ご使用予定/ 6日 23日 27日
《2022年3月》釣釜予定
木曜/ 3日 17日 31日(4月分)
土曜/ 5日 19日
茶室ご使用予定/ 6日 10日 11日 20日
《2022年4月》透木釜予定
木曜/ 3月31 14日
土曜/ 2日 16日
茶室ご使用予定/ 5日
御来庵されましたら、手洗い、除菌、検温、不織布マスクをご着用下さい。
感染予防にご協力をお願い致します。
練習カリキュラム(2021年 9月~2021年12月)
茶はさびて 心はあつくもてなせよ 道具はいつも有合にせよ
水と湯と 茶巾茶筅に箸楊枝 柄杓と心あたらしきよし
規矩作法 守りつくして破るとも 離るゝとても 本を忘るな
(利休百首より)
先の頃 大変有難く、貴重な経験をさせて戴いた。日頃は拝観できない格ある茶室にて点前をする・・という機会であった。力量のない拙私がお受けして良いかと迷いはあったが、日頃お世話になっている感謝の思い。合わせて自身の学びを賜った有難い機会。厚かましいながら御受けさせて頂いた。今でもその一会を鮮明に思い出す。
道具は主に御所蔵の物。畏れ多いながらご準備についてご教導賜る。多くは語られない。「道具は無いのだが・・」と仰りながらポロリポロリと、当日にも縁の大切な道具をサラリとお出し下さる。朝、床の間には尊いお軸が掛けられ、灰が綺麗に整えられていた。
炉に火を入れて釜を掛け、花を入れ、点前座に道具を設える。床の前に和尚さまが座して下さった。粗相無きよう準備の時から緊張の連続。しかし点前中、不思議と心身共に落ち着き安定していた。帛紗を捌き一つ一つ道具を清めていく。凛と座す和尚様に”色無き時”・・と、フトよぎる。
設えた道具全てが渾然一体となって、寂然不動。清らかで心地よい。
和尚様に眞に「茶禅一味」を教わったような貴重な一会であった。
淡交社なごみ2021年8月号は創刊500号記念号で、「ポストコロナ時代の茶の湯とは?」と題して、著名な先生方のディスカッションが掲載されている。完全版動画の期間限定無料配信中に興味深く拝聴させて頂いた。
情報化社会の多様化する価値観の中、茶の湯に内在する精神性をいかに現代の価値観にアピールするか。若い世代、外国の方に伝える工夫を。生活文化としての茶の湯を。環境の変化の中で変わりゆく茶の湯の多様性。。。
大切な事なれど、難しい。拙私にとっては、ただ好きで、これまで歩み重ねて来られた茶道。本を忘れず、美のこぼれる清らかな一会が心に潤いを、楽しさをもたらしてくれる。今はただそう思う。
緊急事態宣言中、9月12日まで茶室閉鎖
《 2021年9月 》
9月4日(土)自主練習のため茶室開放
木曜日/ 9月16日、30日
土曜日/ 9月18日
《2021年10月》
木曜日/ 10月7日、21日
土曜日/ 10月 2日、23日、30日
茶室ご使用予定/ 3日、31日
《2021年11月》
炉開き未定
木曜日/ 11月11日、25日
土曜日/ 11月13日、27日
茶室ご使用予定/ 7日(日)、20日(土)、21日(日)、28日(日)
《2021年12月》
木曜日/ 12月9日、23日
土曜日/ 12月11日、25日
茶室ご使用予定/ 5日(日)
お稽古日は変更になる場合がございます。
何卒ご了承くださいませ。 拝掌
練習カリキュラム(2021年 5月~2021年 7月)
卯の花の匂う垣根に 時鳥早も来鳴きて
忍び音もらす 夏は来ぬ
五月雨のそそぐ山田に 早乙女が裳裾ぬらして
玉苗植うる 夏は来ぬ
橘の薫る軒端の 窓近く蛍飛びかい
おこたり諫むる 夏は来ぬ
楝(おうち)散る川辺の宿の 門遠く水鶏声して
夕月すずしき 夏は来ぬ
皐月闇 蛍飛びかい 水鶏鳴き 卯の花咲きて
早苗植えわたす 夏は来ぬ
私事ながら、二番目の孫がそろそろ1歳。今ハイハイ、伝い歩き、自我も出始め、目が離せない頃。一番目の孫はというと、幼稚園年長さん。幼稚園の送り迎えや他、上の孫の一日の成すべき事の多さには驚く。5歳離れた上と下の子供に流れ費やす時間のずれと、コロナ禍でなるべく接触を避けたい昨今。やむを得ず、ばあばの出番も多くなって、まあショウガナイ。祖母が預かって出来る事と言ったら、、、子守歌を歌う(^^;ことか。。 手っ取り早く携帯YouTubeで童謡を聞かせて寝かせようとたまたま出てきた唱歌を聞いてみる・・。遠い昔耳にした懐かしいメロデイーにのって流れる美しい歌詞!大和言葉とその言葉から浮かぶ清らかな原風景。和歌に出合うような感覚さえ覚える。私にとっては、さながら仁清や古清水の茶碗を思い描く。思いがけない出合いである。
作詞者の佐々木信綱氏を検索してみると(ネット検索できて有難い!)明治5年生まれ。5歳より父から「万葉集」や西行の「山家集」を暗唱するよう教えられ、6歳で短歌を作る。生涯に1万余首を作歌。また学者として「万葉集」を研究。「校本万葉集」刊行、「西本願寺万葉集」古写本発掘など。第一回文化勲章受章。
そうか・・と納得。こんな身近な子供目線のところに古来の雅な和の文化が見え隠れしていたなんて・・孫たちにもっと唱歌を聞かせよう。美しい言葉を伝えなければ・・・。ン?!やはり我はばあばだ(^^;!
5月5日は「立夏」。今年も清々しい初風炉の季節を迎えた。去年と同様、またコロナに大切な初風炉の旬の季節を奪われそうだ。森の空気には程遠いが、窓を開け放ってささやかながら、新緑の空気を茶室に取り込んで、さあ一服!
《 2021年5月 》
木曜日/ 5月13日又は20日 コロナの為お稽古中止
27日 予定通り
土曜日/ 5月15日又は27日 コロナの為お稽古中止
29日 予定通り
緊急事態宣言中 茶室閉鎖 5月25日まで延期
《2021年6月》
木曜日/ 6月10日 24日
土曜日/ 6月12日 26日
茶室御利用予定(6月6日)
《2021年7月》
木曜日/ 7月8日 22日
土曜日/ 7月10日 24日
茶室御利用予定(7月4日)
お稽古料/ 初心~四ケ伝 3000円/1回
行台子以上 5000円/1回
ご欠席のご連絡は2日前までにお願い申し上げます。
前日当日のご欠席連絡は恐縮ですが1000円お納めください。
宜しくお願い申し上げます。 以上
練習カリキュラム(2021年 2月~2021年 4月)
”茶道ノ源意ハ忠孝五常ヲ精励シ節倹質素ヲ専ラニ守り、分限相応タル家務ニ怠ラス、治世安穏ノ朝恩ヲ奉戴シ、貴賤衆人親疎ノ隔テ無交会シ、子孫長久無病延寿ノ天恵ヲ仰ク・・・・云々
”茶の湯ハ天地中和の気をもとゝして 五常節倹質素を守りし道故、治世安穏の業楽とはなれり・・・されは竹陰樹下に小室をかまへ水石を貯、
竹木をうゑ 炭をおき釜をかけ花を生、ちや具をかさる皆これ山海自然の水石を一室のうちにうつして四序雪月花の風景をもてあそひ、
草木栄落のときを感し客を迎て礼敬をなす、松風の颯々たるを釜中に聞て世上の会慮を忘れ渭水の涓々たるを一杓より流して心中の塵埃を洗、
真に人間仙境成へし、礼の本ハ敬にして其用は和を尊とす、是聖人の礼の躰といへる詞にして則茶のゆの本法なり・・・
されは茶室を営より茶器の備へ懐石衣類に至るまてやすくすなほにして珍しからす、美麗を好ます、
古道具を以て心を新にして諂わす、謾らす、怠らす、貧らす、慎て疎からす、規矩作法を正敷行こそ、
真実数寄者と云へし、是則天地自然の和気を翫ひ、山水木石を炉辺に移して自然の風味をあちわふ大哉、
天地中和の気を楽むハ茶の湯本意なるへし
かつて伝統文化としての茶道が危機的状態に陥った維新後の時代、「芸能鑑札」を付与すべしと位置づける程度の認識だった明治の政府に、
三千家連名で京都府庁宛に「口上書」を提出。「茶道の源意」と題して裏千家十一代玄々斎が提出された。茶道の成立発展には禅宗の教えが大きいが、
当時の廃仏毀釈運動が展開される中で、儒教の教えを基礎にして成立発展した精神文化であり単なる遊芸ではない事を前面に挙げ、
これらの業を教える道が茶道であると説く。近代茶道の礎を築く大きな指針となった教えである、と上記淡交別冊誌にある。
同様に茶道の本意を述べた澤庵和尚の文言を玄々斎宗匠が書写され、裏千家溜精軒にある「二枚折屏風」に残されている、と同誌中に掲載。
改めて、この文言に身の引き締まる思いがする。
茶の道とは何か?茶の美とは?絶えず心に問う。
茶会に参加すると晴れやかに素晴らしい道具を拝見させて頂きとても勉強になる。心厚きもてなしが有難く楽しいひと時。
お席主の先生方に、感謝ばかりである。 看却下!我が身においてはどうか?もてなしとは?心が段々と渦巻いて埋没しそうになる。己にとってお茶とは何だろうか。不要不急。。。
なけなしの道具から適う物を取り出し、軸を掛け、庭の一輪の命を花入れに入れる。炉中を清め、炭を熾し、釜を掛ける。
稽古精進の時。炉辺に座し、崩れゆく炭と釜音を聞く。点前に注視し姿心を聞く。知らず知らず
” 松風の颯々たるを釜中に聞き、世上を忘れ心中の塵埃を洗い、敬いて和を尊ぶ”その時を今頂いている。
茶の道という大きな伝統文化の舟に乗り、七転八起、精進する道。暗中模索の此岸、彼岸は見えそうもない。
ただ、ありのまま無心に心をこめて点てられた一服が明日への力となる。導かれ育まれる茶の道が尊く有難い。
おほいなるものの力にひかれゆく 我が足跡のおぼつかなしや 九条武子
《 2021年2月お稽古予定 》
2月13日(土曜日) お初点ての会 (1月16日予定を変更)
木曜日/ 25日
土曜日/ 27日
茶室ご使用日/ 7、22日
《2021年3月》
木曜日/ 11日 25日
土曜日/ 13日 27日
茶室ご使用日/ 7日
《2021年4月》
木曜日/ 8日 22日
土曜日/ 10日 24日
茶室ご使用日/ 3、6、25日
予定は変更になる場合がございます。
感染予防にご協力ください。何卒宜しくお願い申し上げます。
◇◇ 2020年お稽古終了報告
炉開き 11/12(木) 11/14(土)コロナ感染予防の為2席に分け実施
木曜日/ 11/25 12/10
土曜日/ 11/28 12/12
12/24日(木) 26(土) コロナ感染拡大の為お稽古中止
練習カリキュラム(2020年 9月~2020年 10月)
(秋立つ日よめる) 藤原敏行朝臣
秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる
(題しらず) よみ人しらず
天の川 もみぢを橋に 渡せばや たなばたつめの 秋をしも待つ
(題しらず) よみ人しらず
木の間より もりくる月の かげ見れば 心づくしの 秋は来にけり
旧暦の七夕はおおよそ8月。今年は8月25日であった。古今和歌集に詠まれる七夕はみな秋の風情。旧暦7.8.9月が秋である。
太陽暦の7月7日は梅雨の真っただ中で、星はまず見えない。幼心に「織姫と彦星はお空が曇ってばかりだから、なかなかあえないのだ!」と勝手に思っていた。
8月7日の立秋を過ぎる頃、「日暮れが早くなったナ」と思う。当たり前だけれど、いつも思う。蝉の声、草むらの虫の音が入り交じる。下り坂の空気がもの寂しい。昔の人は日の沈む方向に命の終焉を重ね、真っ赤な美しい夕焼けに西方浄土を拝し崇めたのだろうか。大きな大地に包まれて生きる小さな我が命。
庭の梶の葉に差し込む光に目が洗われる。陰、日向のコントラストが鮮やかでとても美しい。清らかな空気にコロナも洗われて欲しい。終息を願うばかりである。
自粛中、お稽古もできず、今なお、茶事茶会は行えない茶道。大切な日本の文化が危ぶまれるという声も聞かれる。感染が案じられる中、京都より足を運んでご指導下さる先生方のお姿に心より感謝申し上げる。ゼミナールはやむなく年内中止となっているが、研究会はオンライン併用にて行われる予定となっている。携わって下さる先生方にただただ感謝ばかりである。小さな我が力であるが、感染に注意を払って稽古精進したい。
静かに心に溶け込む無心の時。呼吸乱れず、流れが途絶えず、自身と向き合う点前。音のない調べが聴こえるように。一服に感謝の時を大切に出来たら嬉しい。
《9月お稽古日》
木曜日/ 10日 24日
土曜日/ 19日 26日
《10月お稽古日》
木曜日/ 8日 22日
土曜日/ 3日 17日
体調を整えご参加下さい。来られましたらまず、化粧室にて手洗いの上、御仕度願います。宜しくお願い申し上げます。
練習カリキュラム(2019年 11月~2020年 4月)
“亀の尾の 山の岩根をとめて落つる 滝の白玉 千代の数かも”
貞辰親王(さだときのみこ)のおばの四十の賀を大井にてしける日よめる
古今和歌集 賀歌 紀惟岳
京都嵐山の渡月橋から上流が大堰川、下流が桂川。。
嵐山に秦氏が大堰を設けて水利の便をはかったのでこの名がある・・という。 亀の尾の山・・亀山
昨年秋、太秦広隆寺を久し振りに訪ねた。 祀られる大好きな弥勒菩薩、そして聖徳太子に、令和の御代の初めに、ただ無心に手を合わせた。 この聖徳太子は、歴代天皇がご即位の際着用される御衣(黄櫨染)を纏われるそう。 昨年11月22日に今上天皇の御衣が贈られるという貴重なご縁に再度、訪ねられず残念であった。
広隆寺は京都最古の寺で、聖徳太子が秦河勝に尊い仏像を賜れ、秦氏はご本尊として祀り、広隆寺前進の蜂岡寺を創建されたという。
「和をもって貴しとなす」聖徳太子十七条憲法。 拙社名“WaQua”ワクアは清らかな水(Aqua)が和(Wa)する・・“和水”・・という願いを込めた名前である。
昨年は拙庵5周年と華甲の節目の年。
拙いながら茶会を催し、これまでのご縁を感謝して一服たてさせて頂いた。 “謝茶輝雲” 「君子の交わりは淡き事水の如し」荘子
清き水に洗われるように、とらわれず、無心に茶室に座す一会が、また、洗心、前進に繋がる。絶えず、長く交わり、親しむ・・そんなお茶でありたい。
日々佳き日、千代に八千代に、幸多き令和の御代を念じあげます。
《2019年 11月》
9日(土曜) 炉開き
火曜日/ 19日 26日
木曜日/ 14日 28日
土曜日/ 16日 30日
《12月》
火曜日/ 17日 24日
木曜日/ 12日 26日
土曜日/ 7日 21日
《令和2年 1月》
19日(日曜) お初釜
火曜日/ 28日
木曜日/ 30日
《2月》
火曜日/※18日、25日
※当初11日を変更
木曜日/ 13日、27日
土曜日/ 1日、15日、29日
《3月》
21日(土曜)英語講座予定
火曜日/ 10日、24日
木曜日/ 12日、26日
土曜日/ 14日
※28日はお休み予定に変更
《4月》
火曜日/ 7日、21日
木曜日/ 9日、23日
土曜日/ 4日、18日
お稽古予定日は変更になる場合がございます。
ご欠席のご連絡は2日前までにお願い申し上げます。
やむを得ずの当日ご欠席は恐れ入りますが千円お納めください。
お稽古料 初心~四ケ伝 3千円/1回
行台子以上 5千円/1回
お稽古のご見学、ご体験はお稽古日に可能でございます。
お気軽にお問い合わせください。お待ち申し上げております。
練習カリキュラム(2019年 5月~10月)
2019年も、はや半年経過。穢れを清める夏越の祓の月。
風そよぐ ならの小川の夕暮れは
みそぎぞ夏のしるしなりける 家隆
太陽暦の水無月は梅雨の真っただ中、水の月。
太陰暦の水無月は梅雨も終わって、そろそろ秋かぜを感じる頃?・・。
半年の無事を感謝し、積もった穢れを祓い、また新たに一歩踏み出そうと心のリセット。。。
いやいや!心身の穢れはそうは簡単に祓えない。だけれど、古来より伝わる清めの文化。
穢れを祓い、身の安全と豊穣を感謝祈願する。齢重ねる昨今、より身近に尊く感じられる。
被災の無い世を願い、清き豊かな水に感謝。
今年は節目の年。5,6月、感謝の茶会を計画した。
記念して、一休寺宗一ご住職に御筆を、坐忘斎お家元にお茶杓を依頼申し願った。
お家元より、趣のあるお茶杓に「颯々」の御銘を賜った。
清き風が颯々と茶室を通り抜け、心の穢れを祓い清めてくれる・・
思いを重ね、一心に袱紗を捌き道具を清め、点てさせて頂いた一服、感謝の時。
お陰様で拙茶室5周年と拙私華甲記念感謝の春の茶会を滞りなく終えられました。
お忙しい中お出まし下さいました諸先生、皆様方、
そしてまた一心にお手伝い下さった生徒さん、友に心より深謝申し上げます。
初めての席主で、生徒さんも未熟な中、対外的お客様へ初めてのもてなしの経験でしたが、
大変学び多いひと時を賜りました。心より御礼申し上げます。
《5月》
5月12,25日 妙深庵5周年 華甲記念感謝の会
「篠笛とお茶を楽しむ会」
茶会特別稽古 9日、11日、18日
通常稽古 7日、23日、28日
茶室御利用 5月22日、26日
《6月》
6月2日 妙深庵5周年 華甲記念感謝の会
「篠笛とお茶を楽しむ会」
茶会特別稽古 1日
通常稽古 火曜 11日、25日
木曜 13日、27日
土曜 15日、29日
茶室御利用 9日、21日、22日、23日、26日、30日
《7月》
稽古予定日 火曜 9日、23日
木曜 4日、18日
土曜 13日、20日
茶室御利用予定 6日、7日、22日、31日
《8月》
合同稽古茶事 10日(土曜)、24日(土曜)、27日(火曜)
通常稽古 木曜 1日、29日
茶室御利用予定 18日、25日、26日
《9月》
稽古予定日 火曜 10日、24日
木曜 12日、19日
土曜 14日、28日
茶室御利用予定 1日、5日、7日、15日、16日、21日、22日、23日、27日
《10月》
10月5日、14日 妙深庵5周年 華甲記念感謝の会
「篠笛とお茶を楽しむ会」
稽古予定日 火曜 8日、22日
木曜 10日、24日
土曜 12日、26日
茶室御利用予定 3日、19日、20日、28日
お稽古のご参加、ご欠席ご連絡は恐れ入りますが、3日前頃までにお知らせくだされば助かります。 当日ご欠席は千円お納めください。
以上、宜しくお願い申し上げます。 合掌
練習カリキュラム( 2019年 己亥年 )
わがきみは 千代にましませ さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで 〈古今和歌集 巻第七 賀歌〉 新年おめでとう存じます。 お天気に恵まれた平成最後のお正月、海原の向うに遠く、真っ白い雪をまとった雄々しい富士山を仰ぎ見て、心晴れやかに新年を迎えられました。 お初釜には今年も、茶友も先生としてご参加下さり、生徒さん皆と初稽古のときを楽しく和やかに過ごすことが出来ました。 刻々と時が移り、もうすぐ節分。 五月には新しい元号を迎えます。拙庵も2014年6月に茶席披きをしてから、5年目の節目となります。 よちよちと亀の歩みの私どもに、様々に温かい手を差し伸べ導いて下さいました、恩師、知人、友人、生徒さん。そしていつも背中を押して応援してくれる家族。心より💛ありがとう~~ございますm(--)m 猪のまっすぐな前向きパワーを頂いて、鶴のように美しく!羽ばたいて、皆各々が、日々心輝く年となりますように💛💛💛 合掌
2018年 11月11日(日) 炉開き
お稽古日 20日(火) 22日(木) 24日(土)
茶室ご利用 6日、25日、27日
2018年 12月 お稽古日
火曜日・・4日 / 18日
木曜日・・6日 / 20日
土曜日・・8日 / 22日
茶室ご利用・・2日、3日、10日、11日、12日
2019年1月20日 お初釜
茶室ご利用 5日、6日、12日、14日、22日、27日
2月お稽古予定 (大炉予定)
火曜日・・12日 / 26日
木曜日・・14日 / 28日
土曜日・・9日 / 23日
茶室ご利用予定・・3日、16日
3月(釣釜)
火曜日・・5日 / 19日
木曜日・・14日/ 28日
土曜日・・9日 / 16日
茶室ご利用日予定・・20日、21日、24日、30日、31日
4月(透き木)
火曜日・・2日 / 16日
木曜日・・11日/ 25日
土曜日・・6日 / 20日
茶室ご利用日予定・・7日、14日、21日
※お稽古代 入門~四ケ伝まで 3千円/1回
行台子以上 5千円/1回
当日欠席は千円お納めください。 以上
練習カリキュラム(2018年8月~10月)
“夏と秋と 行きかふ空の かよひ路は かたへ涼しき 風や吹くらむ” 躬恒 “わがために 来る秋にしも あらなくに 虫の音聞かば まづぞかなしき” よみ人しらず この夏は荒れ狂った天候に見舞われ、海に山に街に、鮮やかに躍動する夏の楽しさを感じられず、はや峠を越え、いつの間にか色あせてしまった、時空を想う。 連日40度近い燃える暑さと、人知を超えた豪雨による災害、たびたび向かってくる台風。。。 8月我が内なるお稽古茶会に向け、なけなしの道具をあれこれ悩む。フト手にした軸「渓聲洗耳清」。 松虫草を入れた虫籠花入れを床に置く。 一説に、花の散った形が松虫鉦に似ているから名付くと教わった薄紫色の可憐な秋草花 薄茶点前は洗い茶巾。主客共に、無心に相和し、一服に心洗われるひとときを感じ学ぶことが出来れば嬉しい。感謝m(_ _)m
《 8月 》 お稽古茶会、花月の練習
8月11日(土)、18日(土) 薄物和装、浴衣を着て涼やかに。
茶室ご利用日・・8月4日(土),5日(日),13日(月),15日(水)
《 9月 》
火曜日・・11日 / 25日
水曜日・・5日 / 19日
土曜日・・8日 / 22日
茶室ご利用日・・9月2(日), 28日(金)
《 10月 》 中置予定
火曜日・・2日 / 16日
木曜日・・4日 / 18日
土曜日・・6日 / 20日
茶室ご利用予定・・10月8日(月),9日(火),13日(土),14日(日),26日(金),28日(日)
10月より水曜日のお稽古を木曜日に変更させて頂きます。
五日前位までに、ご都合をお知らせください。
お時間のご希望がございましたら、お早めにお知らせ下さい。
出来る限り、調整させて頂きます。
恐縮ですが、当日のご欠席は千円お納めください。
※お稽古代 入門~四ケ伝まで 3千円/1回
行台子以上 5千円/1回
以上
茶室のご体験はお稽古日の空き時間に、また、お稽古のご見学も可能でございます。
お気軽にお問い合わせくださいませ。
心よりお待ち申し上げております。
練習カリキュラム(2018年5月~7月)
“ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ” 紀友則 “いつのまに さつき来ぬらむ あしひきの 山時鳥 今ぞ鳴くなる“ よみ人しらず はらはらと舞う桜吹雪の美しさを愛で、名残惜しく花の時が移ろうと、いつの間にか風薫る五月。若葉が光輝き、清々しく心洗われる思いがする。 幼子は穢れの無い純真無垢な姿。だんだんと齢を重ね、有漏有漏と、貪瞋痴三毒積もって今や姥桜ならぬ姥盛り!?ハラハラと花びらのように、身に纏った埃を吹き払う事ができたら、軽やかで清々しく、心輝けるかしらん??? “有漏路から無漏路へかへる一休み 雨降らば降れ 風吹かば吹け” 伝 一休宗純 五月、初風炉の季節になりました。半年間働いて、くたびれ顔の炉灰を上げて、炉畳を入れ替えると、茶室がすっきりと気分も軽やか♪ 窓を開けて、清々しい空気を茶室に取り込んで、さあ一服!皆共にお茶のひと時を過ごしましょう。
《 5月 》
火曜日・・15日 / 22日
水曜日・・9日 / 16日
土曜日・・19日 / 26日
茶室ご利用日・・5月8日
《 6月 》
火曜日・・5日 / 19日
水曜日・・6日 / 20日
土曜日・・16日 / 30日
茶室ご利用日・・6月2, 3, 9, 10, 14, 25, 27日
《 7月 》
火曜日・・3日 / 17日
水曜日・・4日 / 18日
土曜日・・7日 / 21日
茶室ご利用予定・・7月8日
※お稽古代 入門~小習い 2500円/1回
四ケ伝 3000円/1回
行台子以上 5000円/1回
※誠に恐縮でございますが、8月よりお稽古代を下記に改定させて頂きます。
入門~四ケ伝 3000円/1回
台子、行台子以上 5000円/1回
※お稽古のご連絡は恐れ入りますが、5日前までにお願い致します。
急な当日のご欠席は恐縮ですが千円お納めください。
お菓子の手配を致しますので、何卒ご協力をお願い申し上げます。
練習カリキュラム(2018年1月~4月)
明けましておめでとうございます。 お天気に恵まれ、お陰様で新たな戊戌年を迎えることができました。 本年も、頂く事の出来る様々なご縁を感謝し、皆様と共にお茶を学び、清らかに道を歩むことができましたら、嬉しゅうございます。 昨年暮れ、夜咄、茶筅供養のお席に入れて頂く事が出来ました。暗い茶室に灯る短檠、和ろうそくのほのかな灯りが心に沁みて、しっとりと座し、ただ席中の流れにのみ意識が向かう・・心地よい熱さの、まったりと練られた濃茶の甘さが口に広がり、うるりと感動! やせ細り歯抜けのようにくすんだ茶筅。普段は邪魔物に思ってしまうそんな厚かましい心を反省!茶筅が無ければお茶が点てられない。いっぱい働いてくれた茶筅サン“アリガトウ♪”茶筅の燃える炎に照らされ、我が身を振り返り、感謝のひとときでした。 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
《 11月 》
☆11月4日 炉開き
土曜日・・18日
水曜日・・15日
木曜日・・16日
茶室ご利用日・・11月27日
《 12月 》
土曜日/ 9日・16日
火曜日/ 19日
水曜日/ 20日
茶室ご利用日・・12月2, 3, 4, 13, 14, 15, 17, 24, 25, 26日
《 1月 》
☆2018年1月20日 初釜
土曜日/ 27日
火曜日/ 23日
水曜日/ 24日
茶室ご利用予定・・1月6, 8, 13, 14, 15, 16, 17, 18日
《 2月 》
土曜日/ 3日・17日
火曜日/ 6日・20日
木曜日/ 7日・14日
茶室ご利用予定・・ 2月11, 15, 19日
《 3月 》
土曜日/ 10日・24日
火曜日/ 20日・27日
水曜日/ 14日・28日
茶室ご利用予定・・3月13日
《 4月 》
土曜日/ 7日・21日
火曜日/ 17日・24日
水曜日/ 11日・25日
茶室ご利用予定・・4月1, 2, 8, 15, 22日
ご欠席のご連絡は恐れ入りますが、3日前までにお願い致します。
やむを得ず当日のご欠席は千円お納めください。
お稽古代 初級2500円/1回・・小習い、茶箱
中級3000円/1回・・四ケ伝、台子
上級5000円/1回・・行台子以上
お稽古のご見学、ご体験はお稽古日の空き時間に可能でございます。
お気軽にお問い合わせくださいませ。心よりお待ち申し上げております。
練習カリキュラム(2017年8月~10月)
「閑さや 岩にしみ入る蝉の声」・・・真っ青な空に真っ白く光るモクモク入道雲、幾重にも透かし重なる木々の緑、切り立つ岩、降りしきる蝉・・・雄大な自然に包まれて、閑かに、無心に心洗われるときを・・ナ~ンテなかなか難しい。 この八月に絶え間無く降る雨! 蝉しぐれには程遠い、小さき庭で無く蝉のSolo演奏も元気がない。ただ雨音ばかり。 ミーンミンミン🎶 ジージージー🎵 声を張り上げ鳴く蝉のDuetto でも聞かれると、“おっ!お天気快復かしらン!?”蝉の気分も爽快??高気圧に覆われ、心晴れやかに、軽やかに感じられる・・。 暮れゆく夏、訪れる秋。自然は何を語ってくれるのだろう・・・。
《 8月 》お稽古茶会、花月の練習。灰に触れてみましょう。
19日土曜日
茶室ご利用予定・・8月6日(日) 9日(水) 27日(日)
《 9月 》
土曜日/ 2日・16日
水曜日/ 6日・13日
木曜日/ 7日または 14日
茶室ご利用予定・・9月1日(金) 21日(木) 30日(土)
《 10月 》中置です。
土曜日/ 14日・28日
水曜日/ 11日・25日
木曜日/ 19日・26日
茶室ご利用予定・・ 10月12日(木) 15日(日) 29日(日)
※ご都合をお知らせくださいませ。
※小習いまで2500円、四ケ伝3000円/1回
※急な当日のご欠席は恐縮ですが1000円お納めください。
※茶室のご体験、新規の個別お稽古は、平日にゆとりがございます。
お問い合わせ下さいませ。 以上
茶室のご見学、ご体験について
お稽古日の空時間に茶室のご体験を承っております。一服お点て致します。
茶室の見学も可能でございます。お気軽にお問い合わせくださいませ。